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2017年9月10日 (日)

まだやり直せるよ~

みなさん、こんばんは。
今日はフェイスブックフレンドのピアニストの河野真有美さんの推薦でエフゲニーオネーギンというオペラを観てきました。河野さんは出演はしませんがオペラを作るプロセスで大きな役割を果たされています。オペラの歌手が歌の練習をするときにコレペティという役割をされているようですし、演奏が始まっても裏方でオペラを支えていらっしゃいます。(このほかにも私が知らない役割を果たしていらっしゃると思います)

登場人物は
エウゲニ・オネーギン(Br): 都会のインテリ青年
                  タチヤーナ(S): 大地主の娘
                  オリガ(Ms): タチヤーナの妹
                  レンスキー(S): オリガの婚約者
                  グレーミン公爵(S): 退役軍人

です。タチャーナは読書が好きな田舎の娘で自宅の庭(設定だとかなり広い敷地だと思われます)で偶然オネーギンと出会い一目で恋に落ちます。自分の抑えきれない気持ちを手紙に書きこれをオネーギンに渡しますがオネーギンに説教されてしまいます。今回は夜中にタチャーナが手紙を書き長いアリアを歌います。自分の感情が抑えられない様子が観ていてよくわかりました。自分からこんな感情を手紙にしたためるなんて恥ずかしいし軽蔑させるかもしれないけど押さえられないという感じがよく表現されたアリアだったと思います。貞淑な少女が自分自身の感情を抑えることができないのですね。

オネーギンは「今は結婚したくありません。あなたのことは妹のように愛します。軽率な行為は慎みなさい」と、言う感じでタチャーナはフラれてしまいました。オネーギンの友人のレンスキーはタチャーナの妹のオリガと婚約しています。

その後舞台は舞踏会になりオネーギンは楽しくない日々を過ごしていたと思われます(私の想像)。舞踏会ではでは女たらしとか陰口をたたかれ不愉快指数MAXでそこで(戯れに)オリガにダンスを申し込みオリガがこれをうけます。そうすると婚約者のレンスキーは面白くなくオリガと踊ろうとしますがオネーギンは
私の方が先約だ
ということでレンスキーはオリガと踊ることができずにキレてしまいます。

オリガはオネーギンの誘いにほおを赤らめ体を寄せ合い・・・もう僕を愛していないんだ・・みたいな
感じですね~(決断が早いというか決めつけが早い)
そこでレンスキーは友人のオネーギンを罵り決闘になり命を落とします。
決闘をする場所の寒々しさは実感できるほどきっちりと表現されていました。
決闘前のレンスキーのアリアがあり、明日僕は墓に入るだろうと歌っているので決闘の方法(銃の撃ち合い)で自分はオネーギンよりも劣ることを知っていたのだと思います。
多分自分はこの決闘で命を落とすだろうでもオリガを愛しているというレンスキーの感情がよく表されたアリアでした。

個人的にはこんな事で決闘なんてしなくてもいいのに・・・・

と思っていました。

その後オネーギンは数年間放浪の旅に出てサンクトペテルブルクに戻り、知り合いのグレーミン公爵が開いた舞踏会にやってきました。そこで出会ったのが、グレーミン公爵の夫人となっていたタチヤーナ。しかも、あの田舎の乙女とはうって変わって洗練された女性へと成長した姿だったのです。
                  今度はオネーギンが自分の感情をコントロールできなくなりました。
かつて眼中になくフッた田舎娘がこんな洗練された貴婦人になっていたので一目で恋に落ち自分の思いをタチャーナに告げます。ようするに伯爵と別れて自分と結婚して欲しいということをかなり情熱的にいってタチャーナに迫ります。タチャーナはオネーギンにフラれたけどオネーギンのことを愛していて封印された思いが再び甦り心がかなり動きますが最終的には伯爵を裏切ることはできないしあなた(オネーギン)とは二度と会わないと告げます。このタチャーナの感情の動きがよく表現されていました。

オネーギンは自分の人生に絶望しますが舞台の設定だと20歳代後半なのでまだやり直せるでしょう(今の感覚ですが)

音楽はチャイコフスキーで美しく叙情的です。

また今回のオペラは照明が素晴らしく場面が庭であったりタチャーナの部屋であったり、それが夜中であったり朝であったり、舞踏会の会場であったり、決闘場であったりと様々なシーンが出現しますが全く空間に違和感がありませんでした。

楽しい内容の作品ではありませんが、登場人物の感情の起伏を堪能することができました。

でもオネーギンってそんなに悪い奴ではないと思うのは私だけでしょうか・・・(^_^;)

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